2023/01/09 (更新日: 2023/05/09)

【最新版】ゼアノート徹底解説【キャラクター/キングダムハーツ】

Kingdom Hearts 解説

これらの疑問に答えます。

本記事のテーマ

本記事の内容

という訳で本記事では下記の通り、今までに登場したゼアノートの物語や人物像をまとめた上で、彼の真の姿を紐解いていきます。
また本記事では「キングダムハーツ　ダークロード」の最終回までの物語を網羅しています。

• ①ゼアノートのプロフィールまとめ
• ②ゼアノートに関する小ネタ・裏設定まとめ
• ③ゼアノートの同名キャラクターまとめ
• ④ゼアノート視点で描かれる物語まとめ

記事の信頼性（筆者紹介）

記事を書いている僕は、キングダムハーツシリーズ全作プレイ済みで、LV1プレイもクリア済みです。
シリーズの最高難易度のクリアも完遂していますが、初代キングダムハーツに関してはRTAで日本３位の実績も持っています（※非公式＆現時点）

キングダムハーツが好きすぎて、毎日キングダムハーツの考察や最新情報を発信しています。

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます！

2023年最初の動画はゼアノートの解説動画です
動画の内容もですが、それ以外の違いにも気づいてもらえると嬉しいですhttps://t.co/sUB3QALlIP

またこの後22：00より生放送もやるので是非https://t.co/j4nlZfjC8o

今年もよろしくお願いします pic.twitter.com/num2dIdqNJ

— 赤司大和 ＠KINGDOM HEARTS (@akashickage) January 8, 2023

Twitterもですが、Youtubeでもキングダムハーツの情報発信を行っています。（SNSでは赤司大和（アカシヤマト）という名前で発信しています）

こういった僕が、今回解説していきます。

それでは、さっそく見ていきましょう。

①ゼアノートのプロフィールまとめ

ゼアノート／プロフィール

ゼアノートは闇の力を操る、キーブレードマスターの一人です。

しかしただのキーブレード使いではなく
その実力は歴代でも最強だと言われています。

ゼアノートの目的は、キングダムハーツの扉を開くことで今の世界を浄化し、新世界を創造するというもの。
その目的を果たすため、何作品にも渡って様々な姿でソラ達を苦しめてきました。
キングダムハーツ3までのシリーズを「ダークシーカー編」と呼びますが、このシリーズにおけるボスがゼアノートです。
年齢は80代半ばですが、その戦闘能力は非常に高く、歴代最強のキーブレードマスターと言われるだけの実力を兼ね備えています。

そうなると、若いときのゼアノートはどれ程の強さだったのでしょうか・・・。

②ゼアノートに関する裏情報まとめ

ゼアノートの解説はどうしても複雑になってしまうため、先に彼の裏情報を幾つか紹介します。

裏情報①担当する声優

マスター・ゼアノート

老年期のゼアノートの声優は、大塚周夫さんが「キングダムハーツ3D」までを担当し、現在は息子である大塚明夫さんが担当されています。
実は2015年に大塚周夫さんが心不全のため亡くなってしまったため、その後は息子の大塚明夫さんが声優を担当しているのです。

「キングダムハーツBBS」にて初登場したマスター・ゼアノートの声優が大塚周夫さんだった際は話題になりました。
というのも、息子である大塚明夫さんが既に「闇の探求者アンセム」などのゼアノートの分身の声優を担当されていたからです。
シリーズのディレクターである野村さんによると、大塚周夫さんのキャスティングにも意味があったようでした。

しかし結果的に大塚周夫さんは無くなってしまい、マスター・ゼアノートの声優は息子である大塚明夫さんが担当することになりました。
僕としては声優の変更に全くの違和感がなかったのが驚きです。
勿論、大塚明夫さんの実力もあるのでしょうが、親子であるということも関係しているのでしょうか。
キングダムハーツに限らず、他で大塚周夫さんが声優をされていたキャラクターも、一部を大塚明夫さんが担当されているそうです。

青年のゼアノート

青年ゼアノートの声優は、初登場である「キングダムハーツBBS」の時だけ、実はリクの声優でもある宮野真守さんが担当していました。
現在は既に修正されていますが、当時はゼアノートとリクに血縁関係があるのではないかと推測されていました。

これに関して個人的な見解を述べると、まだ充分に可能性はあるのではないかと思っています。
これに関してはまたの機会で話をしたいと思います。
ちなみにPC版のキングダムBBSでは、まだ声優が宮野真守さんのままでした・・・。

裏情報②禿げている理由

マスター・ゼアノートと言えば、一部のファンの中で禿げていることをいじられており「ハゲノート」なんて言われているときもあります。
既に80歳を超えていることを考えれば、年による髪の毛の後退は充分に考えられるのですが、問題は親友であるエラクゥスの存在です。
エラクゥスとゼアノートは年が1歳しか違わないのですが、エラクゥスは髪の毛がふさふさなんです。

このことから、ゼアノートが禿げていることには理由があるのではないかと推測されてきました。
そしてゼアノートの髪の毛の謎は「キングダムハーツ　ダークロード」で遂に明かされれることになります。

その理由はなんと…

髪の毛を剃っただけ

どうやら決別のために剃ったらしいですが、かなりあっさりした理由に逆に驚きました。
まあでも、何かの覚悟を表すために髪を丸めるって高校野球時みたいですね。
意外とそういうキャラだったことにも驚きました。

裏情報③手の癖

ゼアノートには話をする時や魔法を使う時に、指をグネグネさせる癖があります。
当初は何か意味があるのではないかと考えられていたのですが、実はこの癖が幼い頃からだったことが発覚しました。
キングダムハーツ3でエラクゥスとチェスをするシーンで、手の癖が確認できます。
キングダムハーツBBSにて、握力でヴェントゥスの仮面にヒビを入れるシーンがありましたが、ある種の訓練になっていたのでしょうか・・・。

③ゼアノートの同名キャラクターまとめ

ゼアノートには同名キャラや同じ姿のキャラなど、複数存在します。
この複数のゼアノートの存在がキングダムハーツをより複雑にしているので、ここでは彼らについて解説します。

各プロフィールまとめ

アンセム／プロフィール

ゼムナス／プロフィール

テラ＝ゼアノート／プロフィール

ヤング・ゼアノート／プロフィール

ゼアノートの同名キャラクターとして4名紹介しましたが、実際のところ…

「テラ＝ゼアノート」と「ヤング・ゼアノート」は同一人物。

「アンセム」と「ゼムナス」が少し違う人物

という位で考えておけば良いと思います。

④ゼアノート視点で描かれる物語まとめ

それでは遂にゼアノートが歩んできた物語をまとめていきます。

一章：少年時代（デスティニーアイランドからの旅立ち）

昔、デスティニーアイランドという島に、ゼアノートという少年がいました。

ゼアノートは青いローブを着たマスターと共に、二人だけで平穏な日々を送っていました。
マスターが言うには、ゼアノートはある闇の脅威に晒されており、その闇たちから身を隠すため、このデスティニーアイランドへ来ているとのことでした。

そんなゼアノートにはよく見る夢がありました。

それは古の時代の夢。
その夢には銀色のクルクルした髪の少年や黒髪の少女、金髪の少年、黒い帽子を被った少年、ピンクの髪の少年、そしてマスターに似た少年が登場します。
その話を聞いたマスターは、ゼアノートを「運命の子」と呼び、

「世界を闇から救う特別な子だよ」
と口にするのでした。

そして数年後、マスターは亡くなり、ゼアノートも少し大きくなりました。

デスティニーアイランドしか世界を知らないゼアノートは、夢で見る外の世界に興味を持ち始めていました。
そんなゼアノートの前に、茶ローブを着た男が現れます。
茶ローブの男は、ゼアノートを外の世界への旅立つよう促します。
最初は、茶ローブの男を不審がっていたゼアノート。
しかし、外の世界を知るため、夢で見た人たちを探すため、
ゼアノートは、遂に外の世界へ旅立つ決心をするのです。

二章：少年時代（未来の世界へ）

この茶ローブの男の正体は、実は未来のゼアノート。
つまり、未来の自分でした。

未来のゼアノートにはある計画があり、その計画のため時間を移動し、過去の自分へ接触してきたのです。
茶ローブの男は、その計画をゼアノートに伝え、さらに時間移動の能力を渡して未来へ送ります。

茶ローブの男によって未来へ導かれたゼアノートには、二つの役割がありました。

• 真13機関のメンバーを集めること
• ソラを闇堕ちさせ、真13機関のメンバーへ入れること

ゼアノートは、キーブレード使いとしての修行を受けていませんでしたが、未来のゼアノートによって与えられた力を使って、着々と計画を遂行していきます。

そして遂に、ゼアノートは真13機関のメンバーを集めることに成功。
あとはソラを闇堕ちさせるだけですが、残念ながらそれは叶わず、結果元の時代へ戻ることになります。

三章：少年時代（スカラ・アド・カエルムでの修行）

元の時代へ戻ってきたゼアノートでしたが、
時間移動のルールにより、時を超えていた時の記憶は失われていました。
そしてゼアノートは、スカラ・アド・カエルムという場所で、キーブレード使いとしての修行をすることになります。

キーブレード使いとしての修行中、
ゼアノートは、エラクゥスを初めとした様々な仲間と出会います。

そんなある日、ゼアノートたちのマスターであるウォーデンから、ある任務が言い渡されます。

それは、行方不明となった上級生を探すというもの。

なんと、マスター承認試験を控えた7名の上級生が、外の世界を冒険中に失踪してしまったというのです。
ゼアノートはエラクゥスたちと力を合わせて色々な世界を回り、上級生を捜索しに行きます。

しかしその途中で、上級生失踪の原因が、仲間の一人であるバルドルだと発覚します。
バルドルは人の心を感じ取りやすい特性を持っており、他人の悪意を過敏に感じ取ることで自身の中にあった闇が膨れ上がってしまっていました。
ゼアノートとエラクゥスは、バルドルから生まれたハートレスを何とか倒すことに成功しますが、結果上級生だけでなく、多くの仲間を失ってしまいます。

またゼアノートを自身と重ねていたバルドルは、死の間際、
自身が溺れてしまった闇を探求するように言うのでした。

四章：青年時代

一年後、ゼアノートはマスター承認試験を控え、世界の各地を冒険していました。

その途中、黒いコートを着た人物と出会います。
黒いコートを着た人物は、自分が着ているものと同じコートをゼアノートに渡し、各地で人の心を見てくるよう依頼します。

その後も世界を冒険してきたゼアノートは、再び黒いコートを着た人物と再会し、ある決心をします。

それは…

というもの。

そしてゼアノートは、無事キーブレードマスターとなり、最古のキーブレードと言われているノーネーム（贖罪の山羊）を継承します。
しかし、キングダムハーツの扉を開くという禁忌を犯そうとしていることから、親友のエラクゥスとは決別することになるのでした。

五章：老年時代

エラクゥスとの意見の対立の後、ゼアノートは世界を放浪していました。

一つは、キングダムハーツやキーブレードなどを研究し、真の闇を探求するために。
そして一つは、少年の頃見た夢に出てきた人たちを探すためでした。

しかしいつの間にか、ゼアノートの体は老いてしまっていました。

そんなある日、魔法の鏡から夢に出てきた金髪の少年の居場所を教えてもらいます。

ゼアノートが魔法の鏡から教えてもらった場所へ向かうと、そこでヴェントゥスという少年と出会います。
ゼアノートはヴェンを弟子とし、老いてしまった自身の肉体の代わりとして利用しようとしますが、新しい器としては適していないことを悟ります。
そこでゼアノートは、ヴェンの心を純粋な光と純粋な闇の部分で分け、いずれこの二つを衝突させることで「χブレード」を生み出す計画を立てます。
この「χブレード」はキングダムハーツの扉を開くために必要なものでした。

ゼアノートは、ヴェンの心から純粋な闇である「ヴァニタス」を生み出すことには成功しますが、ヴェンは眠ってしまいます。
そこでゼアノートは、ヴェンと同様に純粋な光の心を持つ、かつての親友エラクゥスにヴェンを育てるよう依頼。
さらにエラクゥスのもとへ訪れた際に、エラクゥスの弟子のテラの心に闇が潜んでいることを感じ、テラを自身の器とすることを決めます。

• ヴェンとヴァニタスを衝突させχブレードを作り、キングダムハーツを開く
• テラを新しい器にする

上記の計画を立てたゼアノートは、ヴァニタスとブライグという男と協力し、見事テラを新しい器とすることに成功します。
しかし心の中でテラの抵抗にあい、更にエラクゥスの弟子であるアクアとの戦闘によって、ゼアノートは記憶を喪失。
さらにヴェンとヴァニタスの衝突による「χブレード」の誕生も、失敗に終わってしまうのです。

六章：テラ＝ゼアノート時代

テラの肉体を奪ったゼアノートは、記憶を無くして倒れていたところを、ブライグとその師匠である「賢者アンセム」に救われます。
賢者アンセムは心の研究を行っており、記憶を無くしたゼアノートは、彼の弟子として心の研究を手伝うことになります。

しかしゼアノートは、心の研究に没頭するがあまり、危険な実験を繰り返すようになっていました。
それを見かねた賢者アンセムは、ゼアノートの研究を止めようとしますが、ゼアノートはこれに猛反発。
ゼアノートは他の弟子たちを闇に取り込み、師匠である賢者アンセムを「無の世界」へ追放します。

そしてゼアノートは、自らをアンセムと名乗るようになり、より深く心の謎を解き明かすため、自身の心を解き放つことでハートレスとなります。

ハートレス：アンセムの動向

ゼアノートはハートレスとなった後も自身を「アンセム」と名乗り、記憶を無くす前の計画である「キングダムハーツの扉を開く計画」を実行します。
（おそらく、この時点で記憶が戻っています。）

まずアンセムは、心だけの状態（ハートレス）となったことで時間を超えられるようになっており、その時間移動の能力を使って、少年の頃の自分に会いに行きます。

昔の自分と会ったアンセムは、無事彼を未来へ送ることに成功します。（第一章を参照）
そしてアンセムは、自身の新たな器となるキーブレード使いを探すことにし、リクと出会います。

リクは、当初キーブレードに選ばれていた勇者でしたが、ソラによってキーブレードを奪われてしまい動揺していました。
アンセムは、そのリクの心の隙をついて闇堕ちさせ、身体を乗っ取ることに成功します。

さらにアンセムは、セブンプリンセスを使ってキングダムハーツを開こうとしますが、結果的にソラに倒されてしまいます。

ノーバディ：ゼムナスの動向

テラ=ゼアノートから「アンセム」という心が抜け、残った肉体はノーバディとなって「ゼムナス」と名乗っていました。

ゼムナスは、テラ＝ゼアノート時代に闇に取り込んだ賢者アンセムの弟子たちと、新たに集めたノーバディたちで13機関を結成します。

13機関を結成した目的は、13人の純粋な闇の存在を揃えること。
キーブレード戦争を再来させるためには、7人の純粋な光の存在と13人の闇の存在が必要であり、そのためにゼムナスは13機関を結成しました。

しかし、この13機関もソラによって壊滅させられます。

七章：光の守護者たちとの最終決戦

心だけの状態「ハートレス」であるアンセムと、肉体だけの状態「ノーバディ」であるゼムナスが倒されたことで、心と肉体が合体し、人間の時のゼアノートが復活します。

さらに若い頃のゼアノートが真13機関のメンバーを集めてくれたことにより、純粋な闇の存在を13人集めることに成功。
さらに、ソラを含めた光の守護者であるキーブレード使いも7人揃ったことにより、キーブレード戦争を起こす条件を揃えます。

そして遂に、ゼアノート念願のキーブレード戦争が勃発。
ゼアノートは見事、χブレードを完成させ、キングダムハーツを出現させます。
しかし最終的には、ソラたちに引き離され、敗北してしまいます。

何十年という時をかけて闇を探求してきた、ゼアノート。
何があっても良いよう計画を何重にし、さらに自身の分身を何人も使って、計画を遂行してきました。

全ては世界の光と闇の均衡を保つため。

手段は違えど、ゼアノートは、世界の為に計画を進めてきたのです。
しかし残念ながら、ゼアノートの計画が叶うことはありませんでした。

これが約20年に渡る「ダークシーカー編」の結末。
一人の男の、壮絶な人生の物語の結末でした。
 

コンタクトはSNSまで

いかがだったでしょうか。

キングダムハーツシリーズ「ダークシーカー編」のラスボスであるゼアノート。
シリーズが発売されて、約20年間ヴィランとしてソラたちの前に立ちはだかりました。
しかし彼を紐解いていくと、どうしても本当の悪者には見えないのです。
それこそがゼアノートの魅力であり、ここまでシリーズを大きくしてきた要因の一つであると思います。

皆さんはゼアノートについて、どう思っていますでしょうか？
TwitterやYoutubeのコメントで是非教えてください。
またDiscordでは皆様と直接的なキングダムハーツの情報交換を行ってますので是非。

クレジット
※この動画で使用している画像、イラストなどは全て引用です。
©Disney ©Disney/Pixar. Developed by SQUARE ENIX
Character from Square Enix games : ©SQUARE ENIX
【当サイト名】七三ゆきのアトリエ
【当サイトURL】 https://nanamiyuki.com/

キャラクター ゼアノート

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